おんせん!2


京都から電車に揺られて1時間強、JR武田尾駅に到着。
武田尾は、廃線となった旧福知山線を利用したハイキングコースと、真っ赤な
吊り橋が目印の静かな温泉地です。駅には旅館の人が車で迎えに来てくれました。

泊まった旅館、これが、すごく良かったです。宣伝しとこう。マルキ旅館。
なんというか、どこが、というわけではないのだけれど、少し「千と千尋」ぽい。
割引を狙って平日に行ったため、僕ら以外にお客さんは1組しかおらず、すごく
静かだったし、旅館の方々の配慮も細やかで、人の温かさを感じました。

肝心の温泉は先述の事もあって完璧に貸切り状態。2人で入った展望露天風呂も
開放的でとても気持ちがよく、夜と朝、2度入ったのですが、時間によって趣が
違いました。1人暮らしのシャワー生活に慣れてしまうと、大きなお風呂、しかも
温泉というありがたみは本当にしみじみ来るものがあります。なんかもう、泣ける。

夕食は部屋で、三田牛のすき焼きでした。おかみさん曰く、
「すき焼きはね、卵を絡めず最初にちょっとお肉の味見するのが贅沢なんですよ」。
この最初のひと切れが本当に美味しかったです。これが肉だ!しかも高級な!って
感じが僕の庶民舌をメロメロにさせた。その他の小鉢・焼き物も上品で美味しくて、
食事中2人とも完璧に無言になっていました。食後にもう1度温泉に入り、就寝。

翌日の朝ご飯も充実していました。散歩をして、温泉につかって、食後の珈琲を
飲んでチェックアウト。いやー良かった。彼女とは途中で何度か喧嘩気味になりま
したが、終わりよければ、ということで、とても楽しい旅行になったと思います。

彼女も満足していたようで、良かった。今回の旅行で、やっぱり都会の喧噪よりも
自分には田舎というか、自然の溢れる環境が合っているな、と思いました。
露天風呂に浸りながら聞いたウグイスの鳴き声とか本当に最高だったもんな。

それにしても死ぬほどお金を使いました。旅行中には肉に絡めていたものが、現在
主菜になっているというこのギャップ、堪らない。卵焼き、美味しいです…!