急にお酒を飲みたくなったので、この前遊びに来た友達が置いていった
杏露酒の残りをロックで飲みました。ほんの少し、気持ち程度。

きりりとしていて、しかし甘ったるいそのお酒をゆっくりと喉に流し込ん
だ後、僕はお酒と同じコップで水道水を2杯、立て続けに飲み干しました。
お酒を飲んでいる途中で、僕の身体が欲していたのはアルコールではなく、
水分だったということに気づいたのです。ただ喉が渇いていただけだった。

コップの中の氷がからんと音を立てるのを聞いて僕は、ああ、何をやって
いるんだろう、と思います。明日は6時半に起きなければいけないのです。

大学生200人が集まって行う球技大会の運営をすることになっていて、
会場設営やら点呼やら、朝から色々しないといけないのに、今こうして
お酒なんか飲んでしまっている。気づいたらあと4時間くらいしか睡眠が
とれないじゃないか、と。なんでこんな時間まで起きててお酒なんか
飲んじゃうかなぁ、いや、そもそもなんで6時台に起きないと駄目なんだ、
なんで球技大会なんかする必要があるんだろう、百歩譲って球技大会が
必要でも、僕がその運営にかり出される必要はないはずだよなぁ。云々。

「そもそもなんで」を20回くらい繰り返して、「そもそもなんで僕が存在
しているのか」なんて哲学的命題に到達した辺りで、ほんの少し、気持ち
程度のはずのお酒が、案外回っているということに気がつきます。
もう寝ないといけません。早起きしんどい。けどこのまま起き続けるのは
絶対にもっとしんどい。明日については色々不安すぎる。けれど、今は寝る
しかない、というこの状況。良い夢は期待できません。