ごにょごにょ


テストをじわじわ受け始めています。今日は社会経済学・労働経済学の試験が
ありました。それらの教科を教えてくれていた、20代後半の物腰の柔らかい、
美人な先生の感じがとても良くて、毎回レジュメの最後に「お疲れ様でした」
と書かれていたり、講義の終わりにも毎回笑顔で「お疲れ様でした」と言って
くれたり、そういう小さなことが毎週水曜日の大きな癒しだったんですけども、
それらも今回で見られなくなるのかと思うと、少し寂しくなります。

僕より少し早く解答を終えて席を立った女の子が、その先生に丁寧にお礼を
言って、「もし先生の受け持つ他の講義があったら教えてくれませんか」、と
尋ねていたのも印象的でした。僕も、出来たらもう1度、その先生の講義を
とりたかったので、それは良い質問だ!と思ったのですが、残念ながら、この
講義の他に先生の受け持ちはないとのことでした。テストの提出の際には僕も
先生にお礼を言いました。教室を出て、前を歩くさっきの女の子に「あの
先生良かったですよね」などと話しかけてみようかと、一瞬だけ思いましたが、
やめました。

「あの先生良かったですね」
「…?そうですね」
「何が良かったって物腰がね、柔らかかったですよね」
「…はあ、まあ」
「……」
「……」

呼び止めたとして、会話の広がる余地がない。英断。