仕送り日前で絶望的にお金がない状態が続いているので、このところずっと
家でご飯を作る生活を続けています。思えば一人暮らしを始めたばかりの頃に
持っていた自負(一人暮らし人たるもの自炊すべし!)は、この1年ですっかり
なりを潜め、いつしかコンビニ弁当や外食ばかりの食生活になっていました。

ご飯を作るのは面倒くさいし、食後の食器洗いや片付けなんかもまた、とても
面倒くさいのですが、今日みたいに腹が減りすぎて、なにかを料理しないと
自らの生命活動に支障が出るかもしれない、となると、億劫さなど二の次に
なります。こういう時、食欲というものは「生きる意思」の最も身近な形での
発露なのだと、実感します。

というわけで、今日はかき揚げ丼と卵焼きとトマトのサラダを作りました。
かき揚げ丼は、先日読んだ吉本ばななの「ムーンライト・シャドウ」の影響で
どうしても食べたくなり、「火事が怖いから揚げ物はやめておけ」という
母からの忠告を反故にし、調理を強行しました。初挑戦のかき揚げは、衣が
サラサラだったのと油の温度が低かったのとで、油の中でバラバラになり、
更に食材が油を吸ってグズグズになるという本当に最悪の出来栄えになって
悲しい思いをしましたが、2回目の挑戦でやっとそれなりのものを作ることが
出来ました。卵焼きもトマトも全部美味しく、満足。

結局料理をすること自体は楽しいし、美味しいものが出来ると嬉しいのです。
面倒さに打ち克つのは難しいけど、こういう満腹、充実を、毎日味わうことが
出来たらいいと思います。明日は何を作ろう。