寝転んで本を読んでいると外から何度も銃声が聞こえ、
鳥でも脅してるのかなぁと思って2階の窓から音の方を
見ると、遠くの、既に稲刈りの済んだ田んぼの中で、
祖父が大きめの火を焚いていたのでした。

銃声のように聞こえたのは焚き火の中で何かが爆ぜる
音だったのです。納屋の壁に反響して、断続的に続く
その音は本当に銃の音のようで、僕は一瞬、現代社会の
時間にビデオで見た戦争の一場面を思い出しました。

空には鳥が3羽飛んでいました。灰色の1羽が大きく
ゲェと鳴きました。その時、先日真夜中に聞いた得体の
知れない変な鳴き声の正体がこの鳥だったという事に
気付きました。残りの白い2羽は、秋の冷ややかな陽光を
両翼で受け止め、時折きらきらと光って見えました。

今日はなんだか空気が1日中冷たくて、ずっと朝が続く
世界の中で生活してるみたいだなぁと思います。うんこ。