お久しぶりです。日記に広告出るの嫌だなあ。

ひと月以上も放置してしまっていました。ツイッターばっかりやっていて
自己顕示欲がそっちで満たされてしまっている(周りからの反応が早いし
携帯でぱぱぱーっといじれるからすごい楽)ので、こっちの方はどんどん
疎遠になってしまいます。まあ140字以上の長い文章も普通にだらだら
書いているだけで結構楽しいので全く書かなくなるということはないけど。

先週の週末は大学時代の後輩の女の子2人でドライブして鍾乳洞に行き、
街並み保存地区を回ってデカい滝を眺めてからショッピングモールで
プリクラを撮り、お酒を買って帰ってそのまま家でべろべろに酔っぱらう、
という最高に美しい時間を過ごしました。彼女じゃない女の子と遠くに
出かけて遊ぶというのは、なんというか合宿とか修学旅行みたいで本当に
楽しかった、しかも女の子2人。そんで後輩。なんだよそれ夢みたい。

べろべろになった後では家の外で煙草を吸っていた同じアパートの人と
意気投合して部屋に乗り込んでいってちょっと飲んで、部屋を出て家の
近くの公園を3人で散歩してから風呂入って歯を磨いて寝ました。

散歩道をブルームーンの翌日の明るい月が照らしていて、3人とも各々
黙って空を眺めながらずーっと流れ星を待っていたのだけど、観光とか
ショッピングとかお酒より、何よりその黙って空を仰いでいた時間が
一番鮮やかに心に焼き付いていて、結局流れ星は見れなかったけれど、
「あの時流れ星流れなかったね」と、またいつか3人で話せたらなんて
そんな野暮ったいことを思っているよおじさんはね。


空いた時間に本を読んだり日光の届かないところを探して昼寝を
するような本当に駄目な職務態度をとっているのにも関わらず
なんだかんだ巡り合わせが良く、わが社の社長が熱く望んでいた
大手取引先からそこそこ大きめの仕事を頂けることになった。

ので、自分でもよく分からない感じで褒めそやされ背中を叩かれ、
次の週末には社長から直々の祝宴の席を設けてもらうことになっ
たりして、こんなのでいいのかな、と思う日々が続いています。

とはいえ折角の大きな仕事を反故にするわけにもいかず、空いた
時間を見つけて本を読んだり無駄な睡眠をとったりもなかなか
出来なくなってきて、色々なことをしっかりとこなしていくのは
大変だなあ、と今更のことながら思っています。

同じ部署の上司は基本的な業務で他の人以上の実績を出しつつ、
その傍らで会議資料の取りまとめをしたり、全体の予算に目を
通したり、家に帰っては子育てをしたり家事を手伝ったり、
休みの日には家族をどこかに連れていったりしているというのを
聞いて、本当に何がそこまでその人を駆り立てているのかと思う。

何でそんなに頑張れるんですかと聞いてみようと思ったんだけど
流石にそれはちょっと失礼かなと思ってやめました。上司の人を
駆り立てているのが何かしらに対する深い愛とかだったら困るし、
なんかちょっと手に負えないですね、って、きっと思う。


お昼休みにご飯を食べにすき家に寄ったら、弊社の専務取締役が偶然
いらっしゃって、「(すき家には)よく来るの?」と僕に尋ねたので
「まあ安いですしね」と答えようとしたら、盛大に噛んで普通に
「まあ安いしね」て言っちゃって、専務、「え?」って言って、僕も
「え?」って言って、なんか、なーなーな感じで解散になりました。


ワンカップ大関を片手に近所に夜桜を見に行ったんですが光の具合で
よく見えず、よく見えるところに行っても街灯が青かったりして全く
気分が盛り上がらない。そういえば青い光は性欲を減退させるから、
痴漢の多いところには青い街灯が多いんだったっけな、なんて思って
しまったら風流のかけらもないのです。ぼんやりお酒を飲みながら
煙草を1本だけ吸って、ものすごくお腹が減っていることに気付いて
帰って来て、パスタを茹でながら、花より団子、なるほどなあと思う。


天気がいいから凧をあげようと彼女が言って、外に出ると春でした。

彼女は勤め先である幼稚園で子どもたちに快適な遊びを提供するため
何個もカイトの試作品を用意していて、しかし肝心の凧糸は1セット
しかなく、となると1つ凧を飛ばしては糸をつけ替え、という作業を
行わねばならず、苦労して凧糸をつけたサンプルが思うように風を
掴まなかったときのあの徒労感はちょっと「あー残念だったね」では
済まないので、僕たちは毎回の出走を本気で行ったのでした。

凧あげ会場となったのは僕の住むアパートの向かいの町民グランドで、
このグランドは休日に解放されているので、小学生が隅っこのほうで
サッカーをしていたり親子連れが目的もなく走っていたりして、毎度
そこかしこがちょっとした運動会っぽいです。

そんな運動会メンバーの中で、彼女と僕の本気凧あげに興味を持った
らしい4歳くらいの女の子(お父さんと一緒に散歩の途中)が、
凧糸の端を掴んで全力疾走する彼女を追いかけて、なぜか、笑う笑う。
何がそんなに面白いのか分からないけど、女の子は走りながら本当に
楽しそうでした。

3つ目の凧は幸い勢いよくあがって、女の子から逃げるように走る
彼女も何だかだんだん楽しくなってきたようで、いつしか走りながら
声を上げて笑っていました。凧を掲げて彼女のダッシュと同時に放す
役割だった僕も、その光景がなんだかとても滑稽に見えて、自分でも
よく分からないけど大いに笑いました。

子どもと一緒に凧をあげてすごい笑ってる彼女はやっぱりそういう
子どもと関わりのある職場で働く適性があるんだなと思うと、それが
とても嬉しく思えて、そんな光景を眺めながら爆笑する春の午後、
こんな幸せな休日が他にあるかな。今日みたいな休日を過ごすために
僕は、僕らは、働くんだろうな。
なんて思いながら、今はまんじりと、仕事の明日を待っています。